先日出版依頼を頂きました。
これはスピリチュアルな方でのお話ではなく
革職人の方でのお話。
スピリチュアルな方では
過去に数回、雑誌掲載のお話がありましたが
これってよく出回ってる勧誘ですよね。
失礼な言い方かもしれませんが
無作為に色んな方にお声掛けしてるものだと思うので特に興味もなく迷わずお断りしてきました。
今回は革職人として私のカービング作品を本で紹介して頂けるとの事。
こちらは素直に嬉しかったです。
嬉しかったんですが…
結局こちらもお断り。
確かに本で紹介となると
紹介して貰える対象作品は条件をクリアしたものだと思うので
そこに私の作品が通ったというのは有り難いですし、職人冥利に尽きますが
私は自分が彫り上げる作品は生で見て頂きたいと常日頃思っております。
革に対してのイメージは平面をイメージされる方が多いかもしれませんが
私が彫るカービングは立体的な世界観です。
元々は平面であったヌメ革に何十本もの刻印を使い分け、少しずつ彫り上げていき、
陰影をつけていく事で立体的な世界へと変わっていくもの。
キャンパスの中の神仏に命が吹き込まれるのもこういった過程があるからこそです。
本という平面な世界では私が作品で伝えたいものが半減してしまいますので
本の出版には興味なくお断りさせて頂きました。
だけど、内心はとても嬉しいですし、有り難いなと感謝してます。
どうも私は商売というのが上手くない。
自分の世界観を表現した後にそれを商売に繋げる事に興味がないので
ビジネスという意味では足りない部分が沢山あるのは重々承知の上で丁重にお断りという判断です。
因みに私が彫る神仏は龍神が多いのですが
過去には不動明王(坐像、立像)、神使である鹿なども彫っております。
次なる挑戦は"鳳凰"。
これは是非彫ってみたいものの1つです。
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