茨城県の鹿島神宮にある要石と千葉県の香取神宮の要石。
この2つの石が北関東の地震を抑えてるというのは周知の話だと思います。
この二社の要石の表となる要石は茨城、鹿島神宮の要石となりますが
なんと鹿島の要石は九州の高千穂神社から寄贈されたものだそうです。
いつの時代に寄贈されたのかは記録として残ってないそうですが、高千穂神社は建立1900年。その時には既に要石(鎮石)はあり、その後に鹿島に送られたとあります。
要石は地震を抑える石
要は結界の役割があるのですが
神社で結界と言えば鳥居もそうですよね。
現世と神域を分ける為のもの。
その鹿島神宮の大鳥居は11年前の3.11の時に倒壊したそうです。
これは当時の鹿島神宮の宮司さんのお話ですが
3.11の時に倒壊してしまった鳥居は石の鳥居だったそうですが再建時、「次は倒壊しない鳥居として木を使って鳥居を作りたい」とお考えだったそうです。
そして鹿島神宮に参拝された方はわかると思いますが、境内は森の中に鎮座しておりますよね。
自然豊かで、大きな杉が何万本と植えられています。
ですが、鹿島神宮境内の木々は
日本最古の木々であり、
国の史跡、天然記念物なので
国の法律で切ってはいけないとされているそうです。
そんな時に鹿島神宮に残る1200年前の文中
「三代実録」に記されていたものとして
“鹿島神宮の近くに材料がないので、
周りに4万本の杉を植えた。
もし営繕のために必要であるのなら
使いなさい...”
とあったそうです。
これを、文化庁に申したところ、
1200年前の文中に書かれているのであれば
切ってもよろしい、と許可が下りたそうです。
今の法律より、1200年前の記録の方が強いという事になると言われておりました。
この三代実録のお陰で無事に鹿島神宮の杉を使い、大鳥居の再建が成されたそうなので
今は更なる強固な結界となって建っているはずです。
全国に数カ所ある要石(鎮石)
今も一生懸命に抑えてくれてます。
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