飛鳥時代からいた山伏。
時代が進むにつれて山伏にも宗派が創られていくようになり、平安時代には本山派と当山派のどちらかに所属するお達しが出されたそうですがこれは何故かというと・・
山伏は超人的な体力の持ち主たちだったので、この者たちの活動は『間諜』と言って、今で言う”スパイ”として活動を要求されていたそうです。
(なんか私達が持っていた山伏のイメージとは違いましたね。)
当時の山伏はスパイ諜報員だった為、関所も自由自在に行き来していたとの事。
それが後に甲賀と伊賀の”忍者”として変容していったという事です。
ですから甲賀と伊賀には修験道の寺院が沢山あるのはこういった理由からだそうです。
そして明治時代に修験道に廃止令がだされた為に当時の修験者たちの一部は神主として転職した人たちが多かったそうです。
その修験道も民間信仰が強かった為、戦後にまた復活をし現在に至るそうですが
今も昔も『山に登ると不思議な力がつく』というのは変わらないそうですので、修験道は今も健在です。
先日たまたまですが胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅のお話をさせて頂きましたが初日でお伝えした役小角は1000日修業中、この両界を知った事で森羅万象、風の音でさえ大日如来が語り掛けてきてるという感覚を養ったそうです。
これが今で言う”五感で受け取る高次元からのメッセージ”という事です。
仏の心とは・・優しと慈悲を常に持っている事。そして感謝を感じられる事。
『今世を生きてるうちにあの世を理解しないと成仏できない』という言葉でご住職は締めくくられました。
私が講座を開いてるのも「視えないものを視えるように」という理由だけではなく、誰しもが必ず戻るあちらの世界の事を理解して頂きたいという想いからお伝えさせて頂いています。
『森羅万象全ての現象は大日如来が語り掛けているのだ』
この言葉、心に響きました。
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